とてもいいことがあった。
ずっと気になって仕方がなかったのだけれど本腰入れて調べるには至らなかったこと、とはいえ時々思い出しては奥歯に物が挟まったような気持ちになる疑問が解決したのだ。
それは小学生時代、体育祭の入場曲に使われていた曲のタイトル。
体育祭の入場曲と言っても「天国と地獄」とかそういう類のものではない。
競技と競技の間の生徒入れ替わりに使う曲は割とライトに当時流行っていたポップスが使われていたため、微妙に覚えている部分とそうでない部分があり、調べるのが難しかったのだ。当時はインターネットなんて便利なものはないし、私の拙い歌唱力で周囲の大人に聞いてみても誰一人理解してくれる人がいなかった。先生に聞けば一発だったんだろうけど私はあまり先生との関係が良くなかったのね。そんなこんなでなんとなくそのままになって30年ほど経っていた。
どうしてそこまで気になっていたのかというと、その曲がどう考えても入場曲向きではなく、よりによって列が分かれる分岐点の先頭にいた私は動くタイミングを間違えてしょっちゅう叱られる羽目に。その理不尽さ、そして選曲のなさっぷりが面白いので人に話したいのに曲名が解らないから伝えられないもどかしさがあって、いつまでも消化できないままでいたわけ。
それが先日、息子と一緒にみていたYouTubeであっさりと発覚
曲名は
「見逃してくれよ!」 小泉今日子
改めて聴いてみる。
やっぱりこれは入場曲じゃない。ポップで可愛い曲ではあるけれど。メロディーが掴みづらいし、列が分かれるタイミングが「見逃してくれよ!」の部分……ってセリフじゃん!しかもかなり唐突に2回入るじゃん!心を無にしてメロディーを頭から排除し、必死でテンポだけを追いながら駆け足とタイミングを合わせ、唐突な「見逃してくれよ!」で方向転換を測っていたけれど、どう考えてもあれは小学校低学年の判断力には荷が重すぎたと思う……
……という話をするとモロ世代な夫は死ぬほど笑い転げていた。
19歳の年齢差がこんなところで活きるとは。
30年近く温め続けていただけに曲名が解った瞬間のスッキリ具合も半端なかったし、夫にはすごくウケたし
いやはや人生に無駄ってないんだな。
